2012年4月17日火曜日

「憲法記念日―今、日本に必要なものは何か」

「憲法記念日―今、日本に必要なものは何か」
60.9ナインにいがた憲法記念日の街宣と集い

陽春の候、皆様におかれましては、美しい春を満喫されていることと存じます。今年も戦後の日本に新しい希望を与えた日本国憲法の記念日がやってきます。今年は、3.11から2回目の憲法記念日となります。

設立当初から、ナインにいがたは憲法9条を軸とした平和の実践に対して地道な取り組みを続けてきました。恐らくこのブログを読まれている皆様は、いまだ収まることのなく増大する福島原発事故の被害、被災地の現状に日々複雑な思いを抱いていることと思います。

もはや多くの政治家は国民の心を捉えていませんが、「独裁」を支持する人たち、「復興-ひとつになろう日本」と簡単に述べる人たちなどをみると、3.11によって生まれた様々な物語、問題から目をそむけているかのようにも見えます。


今、日本に生きる人々が、まるでひとつになったと思えるほどに力を合わせ、目の前に拡がる大きな困難に取り組むことは大切なのかもしれません。ただ肝心の「どうやって、何に対して力を合わせるのか」といった部分が議論されていません。
しかし3.11を契機に、かつてないほど全国複数地区で多くの脱原発運動が起こり、日本のエネルギー政策と政治に疑問を投げかける力が強まっているのもまた揺るぎのない事実です。

ナインにいがたではこれらの動きを踏まえ、来る53日「日本国憲法-今、日本に必要なものは何か」というテーマで憲法9条の役割と日本の現状を問い直し、話し合う機会を設けることとしました。戦後、今以上に日本の人々、あるいは世界の人々がこのテーマを問うたことはないのではないでしょうか。憲法9条を支える平和思想の文脈から現代の日本社会を考え、新潟の(あるいは日本の各地域)社会をより開かれた、ひとりひとりが尊厳の持てる社会へと変えていきましょう!

ナインメンバー一同、皆さまのご参加を心からお待ちしております。

テーマ「憲法記念日‐今、日本に必要なものは何か」
コーディネーター:佐々木寛さん(ナインにいがた共同代表。新潟のマイケル・サンデルとの評判も)
上記テーマを前提に、「憲法とハシズム」「憲法9条と3.11」「現代日本における憲法9条の必要性」などについてワークショップ形式で議論していきます。皆さまからのトピック提供も大歓迎です。


日時 5月3日(木)13:30~17:00(休憩あり)
場所 クロスパルにいがた交流ホール1
1階エレベーター前に案内を出しておきます。
直前12時~13時の間)は古町十字路で、新潟市民に向けて街頭スピーチをします 
直後はご飯とお酒がおいしいお店で飲み会があります。こちらもご参加ください(事前予約歓迎!)

ご意見、お問い合わせは 担当:有田☎ 025-281-8100

          今、ひびかせよう平和への力 60.9ナインにいがた
                       横山由美子 新津厚子

2012年4月6日金曜日

『怒れ!憤れ!』(ステファン・エセル)を読む会

第16回ナインにいがたセミナー
『怒れ!憤れ!』(ステファン・エセル)を読む会

日 時 4月20日(金)19時~21時
会 場 クロスパルにいがた301講座室
報 告 高橋 和彦さん
参加費 無料


書籍紹介 日経BP社
「ウォール街を占拠せよ」デモに代表される欧米の怒れる人々に火をつけたといわれているフランスで200万部を超えるベストセラー。「若者よ、無関心はいけない。怒りを持って行動せよ」と呼びかけたパンフレット。

著者は90歳を超えた元レジスタント活動家のステファン・エセル。世界で不正義が横行しているなか、無関心でいる人々に対して、ナチに逮捕されて処刑される寸前に脱出した自らの若き日々を振り返りつつ、「世の不正義に目をつぶるな。行動を起こせ!」と訴えた32ページのシンプルな内容。フランス国内で2010年秋に出版されると、若い人へのクリスマスプレゼントしてベストセラーになった。

ドイツ、イタリア、スペインなど債務問題で揺れる国々へ波及し、欧州全域で300万部を超えた。
「戦後、フランスは社会保障制度や年金制度を創設し、特権者を排除した民主主義の理念を掲げたが、いまや社会保障制度はぐらつき、利益追求が横行し、報道の自由や教育の機会均等が脅かされている。

レジスタンスの動機は怒り。自由が回復した戦後になっても、フランスが植民地アルジェリアの民族独立を封じ込めようとしたアルジェリア戦争、社会主義を掲げながら自国や東欧を抑圧したスターリンの独裁政治など、怒りの種は尽きなかった。いまの世界は相互依存が強く、わかりにくくなっているが、それでも容認できないことはたくさん存在する。貧富の格差拡大、人権、地球環境など、世の矛盾や不正義は周囲を見回せばいいっぱいある。だから、若者よ、「怒れ!憤れ!」

エセルさん本人は、いまもパレスチナ問題の不正義に怒り、非暴力での解決のため奔走している。

映画「ひろしま」上映実行委員会に参加しましょう

4月26日(木)の18時半から、クロスパルにいがた305講座室にて、第1回(仮)映画「ひろしま」上映実行委員会準備会を開催します。興味のある方はぜひご参加をお願いします。一緒に盛り上げましょう。

「ひろしま」


   映画『ひろしま』上映実行委員参加のお願い
~映画『ひろしま』の上映会をいっしょに開催しましょう~


 今年の夏、「幻の名作」といわれる映画『ひろしま』(1953年)の上映会を実施しませんか?『ひろしま』は、長田新『原爆の子』を原作に、日本教職員組合が映画化を決定、当時の広島市民約8万8千人が手弁当のエキストラとして参加し、まさに「被ばく者たちによって作られた」歴史的にも貴重な作品です。監督は佐渡島出身の関川秀雄さん。当初は自主上映だったため、全国には広がりませんでしたが、1955年のベルリン国際映画祭の長編映画賞に入賞し、広く注目されるようになりました。
 3・11後のいわば「被ばく社会」に生きる私たちにとって、広島、長崎(1945年)と福島(2011年)とをつなげる想像力はますます重要になってきています。この作品が公開された1953年は、アイゼンハワー米大統領によって「原子力の平和利用」が高らかに宣言された年ですが、作品の中では、戦後何年経っても苦しみ続ける被ばく者の姿も描かれています。その意味でこの作品は、核は人間にとってどのような存在なのか、広島のキノコ雲の下では本当は何が起こっていたのかという問題と同時に、私たちの「戦後」が何であったのか、本当に「戦後」は「平和」であったのかという問題についても深く問いかけてきます。映画「ひろしま」の上映によって、広く新潟の市民にもより広い視点から核問題を考える機会を提供したいと考えました。
 ついては、第一回目の実行委員会を、4月26日(チェルノブイリから26年の日)の18:30より開催したいと思います。皆さんのお知恵とお力をお借りすることなしに、実現はできません。ぜひ多くの方々のご参集をお待ちしています。
                        
                          記
1.件 名 第1回(仮)映画「ひろしま」上映実行委員会参加のお願い
2.日 時 4月26日(木)18:30~
3.会 場 クロスパルにいがた305講座室 
4.備 考 映画の上映は、9月9日(日)県民会館小ホールを仮予約しています。会場、日時に関しては、第1回目の実行委員会で決定したいと考えています。