2014年7月6日日曜日

ナインにいがたブログ移転について

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2014年5月22日木曜日

「どーしょば!?けんぽう2014」チラシと報告


5月3日憲法記念日集会

主催ナインにいがた チラシ!-共同代表 横山由美子作成

 新潟日報にもイベント情報が掲載されました。http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140502109789.html

 
どーしょば!? けんぽう
――――――― 「戦後」69年。
いま「開戦前夜」?―――――――
 
安倍政権は数の暴力で特定秘密保護法を強行採決させ、武器輸出三原則をなし崩しにし、‘血による国際貢献’―「戦争する国」へと日本を変貌させようとしています。平和憲法はいま危機的状況です。戦後69年、いまは「開戦前夜」です。想像してみてください、戦争を。あなたは人を殺すための訓練をうけ、「国際貢献」の名のもと人を殺せますか?あなたの大切な人が人を殺したり殺されたりしたら?
私たちナインにいがたは、憲法記念日に、県内でご活躍の多彩な方々から憲法に関する思いをリレートークしていただきます。私たち一人ひとりが、想像力を持って参加しましょう。気軽に足を運んでくださいお待ちしています。
 
日 時 5月3日(祝)13:30~16:00
    会 場 新潟市中央図書館ほんぽーと3階ビーンズホール
内 容 リレートーク、ドキュメンタリー映画上映など
参加費 500円(学生無料)
 
 
 
 
 
 
 
スピーカー
杉本祐一さん(戦場カメラマン)、神田初枝さん(みずすまし)、磯貝潤子さん(福島からの避難者)、大西しげ子さん(柏崎刈羽原発差止め市民の会共同代表)、
青木学さん(新潟市議)、ケルファーアイTYC(ミュージシャン)、石附幸子さんNPO法人子ども・人権ネット理事)、吉田裕史さん(新潟県高等学校教職員組合)、高島章さん(弁護士)、笠原美紀子さん(特定秘密法を撤回を求める新潟県女性の会)、渡辺直子さん(ヤール~の会)(順番はスピーチ順)
 
共    催 60.9ナインにいがた 日本キリスト教団新潟地区社会部 
新潟キリスト者平和の会
  

 メンバーの実施報告や感想_

昨日の憲法記念日は、例年通り、「ナインにいがた」による地元での憲法集会。冒頭、シリア内戦の実録映像で現代戦争の現実を確認した後、新潟各界10人のリレートーク。地元アーティストによる「憲法9条の歌」も披露されました。100人以上の参加者が集まり、会場は椅子が足りないほどいっぱいになりました。
-共同代表 佐々木寛


5月3日の憲法記念日に古町で戦争をさせない全国署名をして、106筆を集めました。自転車から降りて、わざわざ署名してくださる方もいました。終了後、ナインにいがたのどーしょば!?けんぽうに移動。100人を超える人が集まりました。終了後、シリア内戦の映像を上映してくれた戦場カメラマンの杉本祐一さんらと飲みました。杉本さんは福島第一原発で稼いだお金でシリア取材をしたのですが、原発労働の話も興味深かったです。
-事務局 有田純也

どーしょば!?けんぽう
100人以上が参加です。9人のリレートークと音楽演奏、ビデオ。戦争できる国作りにNO!

-事務局 吉田裕史

2005年から毎年恒例で行っています。10回目の今年のイベントには100人以上の参加とのこと。武力行使や海外派兵による影響で、日本社会に人の精神を病ませる状況が増えるのはとても息苦しいことだと想像しているので、私は日本国憲法9条を支持しています。同様の理由から集団的自衛権の行使も賛成できません。
-共同代表 新津厚子
 

4月14日(月)ナインセミナー「ストリートの抵抗と創造の論理-LAの壁画事情を中心に-」報告



開催場所:クロスパルにいがた403 時間:1830

演目:「ストリートの抵抗と創造の論理-LAの壁画事情を中心に-」

発表者:新津 厚子
 

 
要旨:人口の40%以上がラティーノであるロサンゼルスは、かつて「世界の壁画の中心地 (Mural Capital of the World)」と呼ばれていました。そのため今もなお路上を歩けば、多彩な壁画群が目に留まります。今回のセミナーではロサンゼルスの壁画事情を中心に、メキシコ系アメリカ人が1960年代の権利主張運動を通じて形成した壁画制作、農業労働者演劇、詩などの豊富な文化を紹介します。それにより強者の論理とは一線を画す抵抗と創造の論理を考察できればと思います。加えてメキシコの「死者の日」をはじめ、発表者が各地で撮影した写真も多く紹介する予定です。ぜひお越し下さい。

実施報告

上記の内容で、ひさびさにナインセミナーを実施しました。内容は発表者の現在の研究テーマであるメキシコ系アメリカ人の文化運動とロサンゼルスの壁画事情についてでした。会場には20名程度の市民の方々が来てくださいました。中にははじめてこのセミナーに足を運んだという方もいらっしゃいました。

セミナー構成は以下の通りでした。

  1. 自己紹介
  2. 調査地であるロサンゼルス(Los AngelesLos Ángeles、天使たち)について
  3.  メキシコ系アメリカ人たちの公民権運動を担った文化のスタイル
  4.  ロサンゼルスの壁画事情
  5.  想像のホームとしての壁画≒アストラン
  6. 「意味のないもの、半端なもの」に意味を与える機知の文化=ラスクアチスモ
  7.    壁画がもたらす集団的記憶と想起のあり方
  8.    運動と制度のあり方
  9. ロサンゼルスの壁画制作の非合法、合法化の動き
  10. 従来のチカーノ文化の問題点 チカーノや壁画を嫌う人もいる!
  11. 「ノー」から新しい「イエス」を作る運動文化の仕組み
  12. 番外編ーメキシコの現代アート、「死者の日」の様子を少しご覧ください。

上記の内容で、スペイン語の語句を紹介しつつ、他者の想像力をかきたて、共感を呼ぶ表現となる事例として、演劇や詩、バイリンガル新聞(イラスト含む)、スローガン、壁画のアートをみていきました。それによって、日常的な言葉使いで非日常的なことを行う力、あいまいなものに具体的なイメージを与える力といったアートの持つ多様な力を考察していきました。そして、それらの表現が、低賃金で働き、人種差別に苦しんだ(現在も苦しむ)メキシコ系労働者の権利主張運動を成功へと導く鍵となったことにも触れました。このようにして、否定から肯定へ、「ノー」から新しい「イエス」を作る運動文化のあり方について少しずつ迫っていきました。


 スペイン語、英語と日本語で、ナインメンバーとYo soy Joaquín の詩を朗読を試みるほか、色鮮やかなLAの壁画群やメキシコの死者の日など、歴史ある日常のアートをスクリーンに映し出すなど、ユニークで多彩なセミナー構成ができたと自己評価しています。
会場の皆さんも丁寧に聞いてくださり、和やかな様子で、いつものように発表者のたどたどしい言語運用能力に対しても柔軟に対応してくれました。
きて頂いた皆さんの好意に甘えずに、これからも努力して言葉の力をみがいていきたいです。

次はどなたにバトンタッチできるでしょうか。次回のナインセミナーもどうぞお楽しみに。 

 

文責 新津 厚子

2013年5月24日金曜日

2013年ナインイベントの寸劇データ

2013年5月3日に使った改憲に関する寸劇のデータシナリオです。
自民党の日本国憲法改正草案がわかりやすく説明されています。

ご自身の意見構築の参考にお使い下さい。

2013年5月18日土曜日

2013年5月3日イベント「どーしょば!?けんぽう」活動報告


 自民党憲法改正草案が20124月に出され、憲法9条に国防軍を明記し、集団的自衛権の行使へと道をつけようという動きが加速している。国会でも安倍首相が7月の参議院選挙の争点に96条の改正発議要件を過半数に変えることを表明するなど、マスコミでも連日取り上げられている。
2005年から戦争や基地問題、貧困や差別などさまざまな講演会や学習会、セミナーやワークショップを続けてきた「ナインにいがた」は、憲法記念日の53日に宗教者とも共催で、リレートークを行った。会場の万代市民会館には90名の参加があった。
 リレートークで多彩な14名の発表は、5分という短い時間ながら自らの体験や想いに基づき憲法とのつながりを分かりやすく伝えて頂いた。
 集会後は、新潟駅前から万代橋までデモ行進を行い、市民に訴えた。


以下、リレートーク概要

・黒田 玲さん(浄土真宗本願寺派福勝寺住職)戦前は人を殺した人が英雄になり、寺が国策に協力し若者を戦場に送った事実がある。その反省に立ち9条を守らなければならない。9条が変えられたら人を殺すことに駆り立てられる。

・松井良枝さん(ワタゲ広場主宰)アメリカの言いなりになる流れがある。戦前は国家が個人の尊厳を奪い国民を天皇の赤子として戦争へ駆り立てた。図書館は個人の知る権利、学ぶ権利を保障するためのもの。憲法や教育基本法、図書館法の理念が図書館にある。しかし、民間に委託するなど国は骨抜きにしようとしている。憲法を身近に語る場づくりをしている。憲法に対する関心を持ち続けたい。

・迫一成さん(クリエーター)日々を楽しむというコンセプトでデザイン、衣類、雑貨を製作、販売している。これも平和があるからできること。ラーメン屋で「憲法を考えているか?」と聞いたら「考えるわけないでしょ」と言われた。ありがたい日常が変えられようとしている。思いを伝えていうことが大事だと思った。

・桑原三恵さん(いのち・原発を考える新潟女性の会)この66年間、日本は経済発展の旗を握りしめて走り続けてきた。そして2011年東電の原発3基がメルトダウンする世界最悪の事故を起こした。生きる支えをすべて奪うもの。それに国も加担してきた。人権を回復することが福島復興の第一に掲げるべきだが除染した所から帰還を勧めている。戻らなかったら支援も保障もなくなる。放射線管理区域の中で住むこと。これは新たな人権侵害だ。原発サイトで働く人たちの多くは福島県民だ。多重下請構造で人権が奪われる。除染作業であらたな被曝労働者が生まれる。推進派は平気で再稼働させろと声にする。規制するな、とっととしろとの声まで。事故分析もせずに再稼働優先の基準を作ろうとしている。安全軽視は住民軽視、命の軽視だ。フィルターベントも全国各地の原発の周辺の大地を放射線まみれにするというもの。50基の原発の廃棄物を押し付けることにノーの声を上げる権利がある。憲法に保障された安全な暮らしと子供たちの未来を守っていく。

・中山 均さん(緑の党・日本共同代表)コソボは内戦から2007年に独立した。新しい憲法を作るのにジェンダーの概念や人権、自由など国際的条約に基づき少数民族の政治参加など画期的な憲法を作った。日本国憲法も悲惨な戦争の経過から当時の最先端の理念、平和、人権、自由が反映されている。国内外の多くの人たちの夢や思いがある。だから過去や現在、将来の世界中の人々との熟議がいる。

・小西文江さん(新潟キリスト者平和の会)日本基督教団は戦争協力した過去がある。反省し今日を歩んでいる。過ちは二度と繰り返さないと祈り行動している。2011311日から再建のとりくみは依然として放射能汚染が深刻だ。避難生活の不安にも国や東電は責任を取ろうとせず再稼働の動きが着々と進められようとしている。国防軍や沖縄へのオスプレイ追加配備など痛みが顧みられていない。教会の例会で学習会や署名に取り組んできた。子供も大人も学べる空間。憲法に定められる命をすべて大切にする社会を求めて平和憲法を守っていこう。

・内田洵子さん(社民党新潟支部連合代表)1941年に満州で生まれた。父親は満鉄で働き両親とも満州生まれだった。ソ連軍の侵攻で日本軍は真っ先に逃げた。4歳、2歳半、1歳そしてお腹の子供を抱え母は命からがら大連に逃げた。しかし、1945105日に妹が死んだ。福島原発避難者の方々と週1回交流している。全く同じ状況だ。
・西村ちなみさん(民主党前衆議院議員)1967年生まれで戦争を知らない世代である。学生の時に平和学、国際関係論を学んだ。30年で世代交代し戦争の記憶が薄れる。過去の歴史を知り日本、世界の戦争の爪痕を見に行った。若い人たちに伝えたい。憲法は国を縛るもの。公権力を制限し、国民の自由を守るのが憲法だ。今は公権力の都合のいいようにしようとしている。96条の改正をさせてはいけない。表現の自由あればこそものが言える。9条に集団的自衛権を書き込もうということにも反対だ。一緒に考えていきたい。

・ケルファーアイTYCさん(ミュージシャン)自作の歌を披露していただきました。

・中山さちよさん(生きさせろ!にいがた代表)2009年から2011年に反貧困などデモ行動を行ってきました。映画監督のツイッタ―でも改憲に対する批判をしている方がいる。憲法を変えると大変なことになるとわかっていても、ガラガラポン幻想が世の中にある。人間関係も希薄で孤独、本当は生きたいのに「死にたい」とも。ゆっくり皆さんと動いていきたい。

・杉本祐一さん(戦場カメラマン)昨年11月にシリア内戦の取材に行った。7月に行くために福島原発サイトで働いている。戦争をさせないための写真や動画を撮っている。銃撃を受けた市民や兵士。即死のものや腹から内臓の出たものも。自分が見たものをカメラに撮り新潟県民に見てもらう。9条を維新の会や自民党が犯そうとしている。見て見ぬふりはできない。9条を改悪させないためにどうするか考え決意している。連携連帯していきたい。

・橋本桂子さん(みんなで決める会共同代表)子供のころから祖父が満州やシベリアの話をしてくれた。戦争化してはいけないと繰り返し話してくれた。そして3.11は絶対にいけないという感覚。国の利益を国民の幸せよりも優先させることは繰り返してはいけない。原発の事を勉強して、エネルギーに事よりも人権の問題としてとらえている。あることの不安、ない事への不安。相手の立場に立って聞くこと。そして良い方向に進むために県民投票の活動をした。お互いの立場を尊重し憲法を守ることから、国民の基本的人権は侵すことが出来ないもの。

・高野秀男さん(新潟水俣病共闘会議事務局長)416日に水俣の最高裁判決が出た。地裁や高裁で20数回出ている。行政の基準では広範な被害者救済できないとして原告が訴えて40年たっての判決。しかし、2日後に環境省は今の基準に合理性があるとして変えようとしていない。司法が従わなければ国会が、立法府が治めるべき。しかし国会も看過している。憲法の理念が生かされていない。憲法をまだまだ使いこなしていないのに、現状に憲法を合わせようというもの。安倍政権は96条を参議院選挙の争点にして、工程表も明らかにしていく。行き着くところは9条だ。環境権など呼び水にしようとしているが今までどのようなことを言ってきたのか見るべきだ。9条はコミュニケ―ション、対話することが真髄ではないか。皆さんと深めていきたい。

・井上経久さん(シネ・ウインド支配人)デジタル募金が集まり、世界で2例目の工事になる。映画「リンカーン」は奴隷制度の見直しのために一枚岩ではなかった北軍をまとめるための努力をつづっている。3分の2を過半数などいかがなものか。映画館はいろんな人が集まる。改憲派の人たちとも語る場、憲法を変えた方がいいという人、違う意見の人もいる。どこがいいのか、なぜかなど話していくこと、対話が必要だ。憲法を維持したい私は権力の暴走を止めるために命懸けで闘う。

2013年5月6日月曜日

2013年改憲をめぐる議論パート1

参議院選にむけて自民党が争点とする憲法96条改正への動きに対し、2013年5月3日(金)新潟日報の朝刊三面に二人の研究者の言論が紹介されました。皆さんの意見構築のご参考にどうぞ。

2013年4月22日月曜日

五月三日はナインの日!!!!

  1. 来る5月3日(祝:憲法記念日)、60・9ナインにいがた特別企画「どーしょば!?けんぽう」を開催いたします。

    日 時: 5月3日(祝)13:30~16:00
    会 場: 万代市民会館6階多目的ホール(新潟市中央区東万代町9-1)
    内 容: リレートーク、寸劇「どーしょば!?憲法」など
    参加費: 500円(学生無料)

    平和憲法が本格的な危機を迎えている今、奮ってのご参加をお待ちしております。

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    どーしょば!? けんぽう

    けんぽう、どうしましょうか。日本国憲法です。「国民主権」や「基本的人権の尊重」、「平和主義」をうたう、国の根本を決めた憲法です。それを変えようとする大きな力が、永田町に出現してきました。憲法を変えると、私たちの生活は具体的にどう変わるのでしょうか。それとも、時代に合わせてちょっとだけ変えるならいいのでしょうか。せっかくの憲法記念日。たまにはじっくり考えてみませんか?県内の各分野で活躍する、多種多彩な人たちが、それぞれの立場で思い思いに憲法について語ります。あらかじめ結論なんてありません。語り合うことこそ、民主主義のかなめ。楽しく気軽に足を運んでください。

    スピーカー
    黒田玲さん(浄土真宗本願寺派福勝寺)、松井良枝さん(ワタゲ広場主催)、迫一成さん(クリエーター)、桑原三恵さん(いのち・原発を考える新潟女性の会)、中山均さん(緑の党・日本共同代表)、小西文江さん(新潟キリスト者平和の会)、内田洵子さん(社民党県連合副代表)、西村ちなみさん(民主党前衆議院議員)、ケルファーアイTYC(ミュージシャン)、中山さちよさん(生きさせろ!にいがた代表)、杉本祐一さん(戦場カメラマン)、橋本桂子さん(みんなで決める会共同代表)、高野秀男さん(新潟水俣病共闘会議事務局長)、井上経久さん(シネ・ウインド支配人)

    共 催 60.9ナインにいがた 日本キリスト教団新潟地区社会部 新潟キリスト者平和の会
    お問い合わせ TEL025-281-8100(県平和センター気付)e-mail mail@nineniigata.org
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